〜良い姿勢とは〜

スッと背筋が伸びている姿勢、美しいですよね。でも私たちはずっとその姿勢で生きているわけではありませんね。何かが飛んできた、転びそうになった等の危ない状況から身の危険を守ったり、しゃがんだり、高いところにある物を取ろうとしたり、可動域はとても大切です。

レッスンを受けにいらっしゃる方も、身体をゆるませることが難しい方が多いです。現代で普通の生活をしていたら、姿勢がかたまりやすいことは容易に想像できます。

という私自身も、「姿勢がいいね」とお褒めいただくことが多いのですが、それは背筋や首筋がピンと伸びている姿勢。私は、背中を丸くすること、つまり骨盤を後傾させて胸椎を後弯させること、これが苦手。背中がフラットなのは、一見美しいですけどね。この姿勢の保持にこだわり過ぎると、人間らしい動きがしにくくなったり、呼吸が浅くなったり、ということも。

歩くときはもちろん、骨盤は立っていて安定していることが大切。日常では真っ直ぐな姿勢でただ真っ直ぐ歩き続けるわけではないので、やはり骨盤・背骨・肋骨がしなやかに動く身体を土台としてつくっていきたいものです。